White Rainbow

ある日、霧の中で幻のクマと1匹の野良猫が出会った。

創作『幸せとクソの物語』

幸せとクソの物語を終えて...

終わりに描く やっと、メモアプリから世に放流したラストですが、ここも第一部同様リニューアルした部分でした。 もともと、第二部にあたるものは省く予定である場所に公開させていただいており、その時も"すべてを書ききる"というやり方は嫌だなと思ってい…

幸せとクソの物語『Smile Again!』

夜明け前の薄暗い時、大樹のそばで朝陽を待つふたりの姿がありました。 秘密の魔法使いさんとコロボックルは、森を新たに歩いて行く日々の中で、それぞれにたくさんのことを学びました。 ふたりの思い出は、空に瞬く星の数と同じくらいだと言います。 秘密の…

幸せとクソの物語『悲しみの温もり』

魔法使いさんは、妖精たちと花畑で歌う、いつかの夢をみて、涙をこぼしながら目を覚ましました。 魔法使いさんは飛び起きると、急いで滝に向かいました。 滝には、妖精の姿はなく、コロボックルがいました。 「さっき、最後の妖精が挨拶をして消えていったよ…

幸せとクソの物語『忍び泣く』

魔法使いさんは、自分の体調から、森が元気になっていく様子も感じ取っていました。 天候も以前より安定して、過ごしやすくなった。 ──でも、妖精の姿は滝のそばでしか見れなくなった。 そのことが気がかりで、もう誰も失いたくないと呟きました。 妖精達が…

幸せとクソの物語『夢幻の温もり』

魔法使いさんに聴こえる、かつての森の声は、時を経て、だいぶ小さくなりました。徐々に体調が良くなっていき、それと同じくして、空も安定し森はいっそう輝きを増していきました。 コロボックルも、森が元気になっていく様子は目に見えてわかりました。 木…

幸せとクソの物語『心から』

魔法使いさんは大きな拍手をして、コロボックルを褒め称えました。妖精も、ブラボー!と歓声をあげました。コロボックルは疲れたようで、座り込んでしまいました。「うまくいくかわからないことをするのって、その時の勇気だけじゃダメなんだね。日々って大…

幸せとクソの物語『灯籠』

コロボックルが、魔法使いさんに声をかけようと近づいていくと、森を汚すゴミが辺りに散らばっていたので、とりあえずそれらを拾い、カバンに入れました。 魔法使いさんがカバンの中身が騒がしいと言うので、説明すると、何かに納得したようでした。いつもと…

幸せとクソの物語『感情の集束』

コロボックルは、線香花火をイメージして覚えた魔法を使って、特訓をしていました。 火花の様子が少しずつ変わるようになり、それが楽しくて、新しい火花を想像をするようになりました。 コロボックルは、線香花火が最後に消えてなくなる様子を想像しました…

幸せとクソの物語『誰かのせい?』

魔法使いさんは、森を歩き、木々の状態や森の様子を日誌に記しながら、ふと聴こえた声に耳を傾けていました。 声は、また怒りをぶちまけていました。しかし、その怒りは自身には向けられず、魔法使いさんに向けられているように感じました。 「この森はお前…

幸せとクソの物語『流れていくもの』

うっそうとしていた森に少しずつ光が差し込むようになって、木々にその彩りさえ見られるようになってきた頃、妖精たちの数が減ってきたように魔法使いさんは感じていました。森が姿を取り戻そうとしている時に、どうしてだろう?魔法使いさんは闘病日誌にそ…

幸せとクソの物語『読めない理由』

コロボックルは、森のゴミを鞄に集める日々にやがて意味を見出すようになりました。小さな疑問には、森が答えを出す。声だと思っていたものは、ただのゴミだった。それを取り除けば、木々は話すようになった。魔法使いさんには、木々の声は聞こえないみたい…

幸せとクソの物語『新しい色』

あれからいくらかの月日を刻み、魔法使いさんの傷はすっかり良くなりました。傷跡までは消えないけれど、魔法使いさんは元気な様子で今日も森を歩いて行きます。森の闘病日誌は、途切れることなく記されていました。森に毎日のように響いていた、かつての卑…

幸せとクソの物語『花が咲く』

コロボックルは、空へ吹き抜けていった風に、温もりを感じました。「これが魔法使いさんの祈り。」コロボックルには、見えない生命の息吹きが鼓動となり、その存在を確かに感じられました。「みんないるんだ、この森に。僕にも、いつかみんなの姿を見ること…

幸せとクソの物語『秘密の願い』

魔法使いさんは、この森を歩き、コロボックルと出会ってからの日々が森に彩りを与えたように感じていました。 ひとりだと思っていた。 あの日から、ずっと、暗がりで過ごしていた気がする。 森は、いつの間にこんなに彩りを見せるようになったのだろう。 ま…

幸せとクソの物語『心のあらわれ』

秘密の魔法使いさんの傷がカサブタになりました。 コロボックルが届けてくれていた木の実は、傷によく効いて、薬のような役割を果たしました。 コロボックルは、再び森のゴミ拾いを開始しました。 魔法が使えたらと思うことが増えて、見よう見まねをしてみて…

幸せとクソの物語『忘れたもの』

コロボックルは、体中の痛みに耐えながら森を歩き回り、やっと食べられる木の実を見つけました。 草木は雨に降られた雫を大地に落としながら、風にゆられていました。 コロボックルのお見舞いは続きました。 それは、コロボックルの心からの思いでした。 我…

幸せとクソの物語『ごめんね』

翌日、太陽は灰色の雲に隠されたままでした。 秘密の魔法使いさんは、傷を負った時に、お守りをなくしてしまいました。 小屋の外で誰かの気配を感じました。 秘密の魔法使いさんがドアを開けると、そこにはなくした青い羽根のお守りと、木の実がいくつか置い…

幸せとクソの物語『傷痕』

「お前なんかいなければよかったのに」 コロボックルは、まだ星がキラキラと輝く時、動悸と息切れをしながら目を覚ましました。 いつもの悪夢でした。 しかし、今日は違いました。悪夢が終わらないのです。 目を覚ましても頭の中に続く夢は、次第にコロボッ…

幸せとクソの物語『痛みの理由』

秘密の魔法使いさんは、森の闘病日誌をつけていました。コロボックルが、形のない森のゴミを毎日拾ってきてくれるので、秘密の魔法使いさんはそのゴミを魔法で消し去った時に聴こえる言葉や心に感じた感情から、森の病を研究していました。それは汚くて嫌な…

幸せとクソの物語『優しい歌声』

満月が輝く静かな夜、コロボックルは眠れずにいました。目をつぶると、不思議な光景が目の前に広がって、たくさんの声が聴こえてくるのです。起きている間は、辛くても苦しくても、立ち向かえる。けれど、完全に夢の中へ吸いこまれてしまえば、戦うことがで…

幸せとクソの物語『声の正体』

「おまえなんかいなければ...」 よくしゃべる声に、コロボックルは手を焼いていました。 だんだん吐き気がしてきました。 すると、光がふわりと舞って、まるでコロボックルを導いているようでした。 コロボックルが後を追っていくと、秘密の魔法使いさんがい…

幸せとクソの物語『語るもの』

晴れた空に、滝の虹が映えて、秘密の魔法使いさんはとても気分良く森を歩いていました。 滝のそばにいつの間にか棲むようになった妖精たちは、コロボックルの様子をよく教えてくれます。 秘密の魔法使いさんは、それが嬉しく、妖精たちとお話をしに度々滝の…

幸せとクソの物語『いつか』

秘密の魔法使いさんは、作り終わったコロボックルの新しい鞄に、魔法でお守りを施しました。 青い鞄には、鳥の模様が刺繍されていました。 その鞄を持って、秘密の魔法使いさんはコロボックルを探しながら森を歩きました。 「イヤヘッヒッヒ。」 森にはあの…

幸せとクソの物語『新しい思い出』

空に吹く風に雲が運ばれ、森にひとつの生命の輝きが生まれました。 それは、大樹からの贈り物。 何も知らず、ただ森を歩いていく存在。 新たなコロボックルは、森のために全力で生きていく生命として、この森に生まれ、大樹からの声を聴き、森を汚しているも…

幸せとクソの物語『軌跡の始まり』

暗闇に傷ついた森。 秘密の魔法使いさんは、空の心を知るために魔法を使いました。 魔法使いの心は、移り変わっていく果てしない色をその目で見ることで輝きます。 その輝きがどこまでも届くように。いつまでも光り続けるように。 それが魔法使いになった者…

幸せとクソの物語『星の夢』

森に語り継がれる歌。「星の夢~仰げば巡れど~」です。森の中にあるひとつの大きな命あなたはその腕で すべてを抱えられますか?空を仰ぐようにいつも支えているから代わりにあなたに頼んでもいいですかひとつひとつは小さくて些細なことの積み重ねでその心折…

幸せとクソの物語『ありがとう』

小屋のドアが開いた。秘密の魔法使いは、灰色の空にパラつく雨を見て、心を一度穏やかにした。青い空をイメージして呪文を考えた。「…アイム ファイン」すると、パラつく雨がピタリと止んだ。まだ足らない。秘密の魔法使いは、息を吸い込んだ。ワーーーッと…

幸せとクソの物語『手紙』

未来を歩いて行く君へ君がこの手紙を見つけた時、私とコロボックルは元気にしているだろうか。いるのなら、見せてくれたらいい。私は、書いてしまうと忘れるから。もし、いなくなっているのなら、それは君に願いを託したからだ。君は、日々いろんなことを知…

幸せとクソの物語『森の秘密』

あれから…。森には長いこと雨が降り注ぎ、川が流れて、滝が生まれていた。滝には妖精が棲むようになり、夜にはぼんやり光る存在になった。弟子は、たくさん、たくさん泣いた。あんなに覚えた魔法も、使わなくなった。何の意味があるんだと、当たり散らす日が…

幸せとクソの物語『あの日の歌』

「イャヘッヒッヒー!」森に響くアイツの笑い声。それは大きな闇を呼び寄せ、たくさんのアイツの怨霊を呼び醒ました。森は、深い深い闇に覆われた。コロボックルは、立ち向かう。この日を知っていたかのように。「僕は、すべてを森に返して希望になる。」闇…