White Rainbow

ある日、霧の中で幻のクマと1匹の野良猫が出会った。

幸せとクソの物語『感情の集束』

コロボックルは、線香花火をイメージして覚えた魔法を使って、特訓をしていました。


火花の様子が少しずつ変わるようになり、それが楽しくて、新しい火花を想像をするようになりました。


コロボックルは、線香花火が最後に消えてなくなる様子を想像しました。


今までは、爆発させてしまっていた魔法でしたが、この日を境にコロボックルの放つ線香花火は、終焉を描くようになりました。


「どんなことにだって、終わりがあるんだ。それが楽しくても、悲しくても、辛くても…。」


その様子をずっと見守っていた妖精は頷いて、コロボックルを森の奥へ導いていきました。

コロボックルは、何度か話しかけて、目的や行き先を尋ねましたが、妖精は何も答えませんでした。

そのうち、コロボックルは口を閉じて、走ることに集中し追い抜こうとしてくるので、妖精はそれに対抗しました。


先に根をあげたのは、走っていたコロボックルでした。
妖精は飛んでいますから、疲れにくいようでした。



コロボックルが立ち止まったところで、妖精も止まりました。


そこには、青い光りがキラキラと舞い、幻想的な景色が広がっていました。


それは、コロボックルの線香花火の色と同じ色でした。


「これは、何?」


触れると、かすかに温もりを感じられました。

コロボックルは、その温もりを手のひらで感じながら、その場に立ち尽くしていました。

妖精は、光の中心へ進んでいったようでした。


コロボックルは、手のひらから温もりが消えていくのを寂しく思い、なんとかその手にとどめておこうとするのですが、光と共に温もりは消えていきました。


残念そうに、手のひらから視線を前に移した時、魔法使いさんの姿がありました。