White Rainbow

ある日、霧の中で幻のクマと1匹の野良猫が出会った。

幸せとクソの物語『灯籠』

コロボックルが、魔法使いさんに声をかけようと近づいていくと、森を汚すゴミが辺りに散らばっていたので、とりあえずそれらを拾い、カバンに入れました。


魔法使いさんがカバンの中身が騒がしいと言うので、説明すると、何かに納得したようでした。

いつもと同じように、カバンの中身を消し去ろうとする魔法使いさんをなんとか止めて、コロボックルは魔法を使いました。



辺りが薄暗くなり、コロボックルの置いたカバンのそばに、青い小さな玉がジリジリと音を立てて浮かび上がりました。

魔法使いさんは、それを見たことがありました。


コロボックルが力をこめると、青い玉から火花が飛び散るようになりました。

カバンの中は、いっそううるさくなりましたが、不思議と魔法使いさんの頭は軽くなっていきました。


火花が音を変えて、森に流れる川のような音になると、その姿はたくさんの小さな滝のような姿に変化していきました。

カバンからは、煙がたちのぼり始めました。


その煙は、よく見れば黒い色をしていて、森に断末魔の叫び声を響かせました。


魔法使いさんは、コロボックルの放つ青い光に温もりを感じました。


やがて、青い玉は火花を消し、静かに地に落ちて消えていきました。



辺りは、ゆっくりと昼間の明るさに戻っていきました。