White Rainbow

ある日、霧の中で幻のクマと1匹の野良猫が出会った。

幸せとクソの物語『語るもの』

晴れた空に、滝の虹が映えて、秘密の魔法使いさんはとても気分良く森を歩いていました。

滝のそばにいつの間にか棲むようになった妖精たちは、コロボックルの様子をよく教えてくれます。
秘密の魔法使いさんは、それが嬉しく、妖精たちとお話をしに度々滝のそばを訪れるようになりました。

妖精たちは、森に訪れた死を知っていました。
それは、大変恐ろしい光景だと悲しそうに言います。

アイツのことも、謎の魔法使いさんのことも、この森に生きたコロボックルや動物たち、そしてまだ弟子だった頃の秘密の魔法使いさんのことも、すべて知っている妖精たちの存在は、秘密の魔法使いさんに生きる温もりを与えます。

「涙はもう流れないと思った。」
秘密の魔法使いさんは涙を手で拭いながら、言いました。

「あなたは悲しみの涙を流さなくなっただけ。」
滝の妖精たちは言いました。
秘密の魔法使いさんは、下を向いて頷きました。

妖精たちは、知っていました。
この滝は、秘密の魔法使いさんが流し続けた涙の現れであると。

どれだけ悲しかったのでしょう。
それでも生きていかなければなりません。
傷ついた森を歩いていくことが、喜びに変わる日がやってくるように。

それは、滝の妖精たちの願いでした。


秘密の魔法使いさんを苦しめるあの笑い声も、卑しい言葉も、森に生まれた滝の音がすべてかき消してくれる。

滝の妖精たちは、コロボックルの様子を見に森の中を飛んでいきました。