White Rainbow

ある日、霧の中で幻のクマと1匹の野良猫が出会った。

幸せとクソの物語『秘密の願い』

魔法使いさんは、この森を歩き、コロボックルと出会ってからの日々が森に彩りを与えたように感じていました。

ひとりだと思っていた。
あの日から、ずっと、暗がりで過ごしていた気がする。

森は、いつの間にこんなに彩りを見せるようになったのだろう。
また、あの頃のようにみんなが笑ったり泣いたりする森に戻る日がくるだろうか。
そんな夢を抱くようになりました。

すべては、コロボックルから与えられるもの。
その存在が森が生きている証。

魔法使いさんは、謎の魔法使いさんがコロボックルと日誌のやりとりをしていた理由に気づきました。

言葉は魔法、魔法は心。
心には、いつかの花が咲く。
花に願おう、星に祈ろう。
すべての光の道筋を、この目で見よう。
空に流れるひとつの川となって。
森に生きる、優しさの種たちよ。
大地に根をはり、咲き誇れ。

魔法使いさんは、生命の魔法を使いました。
失われた命を蘇らせることはできませんでしたが、森には魔法使いさんの願いが響いていきました。

それは、風となって森を吹き渡り、コロボックルのもとに届きました。